相場データ博物館 ─ 常設展

日経三十年絵巻

1995 — 2026

もし1995年の正月、100万円を日経平均にあずけて、30年間いちども降りなかったら――。この絵巻は、その100万円がたどった道のりを、株価の記録だけで淡々と描いたものです。

相場
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全体推移(1995〜2026)

基準日 1995-01-04 = 100万円として算出した相対値。月次(約380点)。

出発のまえに
資産価値 100万円 元本比 ±0%
第一章
1995 — 1996

1995年、100万円を持ってタイムマシンに乗る

阪神・淡路大震災、そして1ドル79円の超円高。日本が足場を失いかけた年に、この旅は始まる。手元にあるのは100万円。日経平均にあずけて、30年間いちども降りないと決めた。

章のはじめ
100万円
1995年1月
章のおわり
98万円
1996年12月
騰落
−1.6%
始値 → 終値
最大下落
−26.4%
期間内の高値比
第二章
1997 — 1999

金融危機

三洋証券、北海道拓殖銀行、山一證券。「銀行は潰れない」という常識が、ひと冬で崩れた。資産ははじめて、元本を大きく割り込んでいく。

章のはじめ
99万円
1997年1月
章のおわり
96万円
1999年12月
騰落
−2.6%
始値 → 終値
最大下落
−37.7%
期間内の高値比

破線は、1998年秋にすべて手放した場合の資産価値。

第三章
2000 — 2002

ITバブル崩壊

世紀の変わり目に膨らんだネット株の熱狂は、3年かけて静かに萎んでいった。派手な破裂ではなく、長い失望。気づけば資産は半分を切っていた。

章のはじめ
97万円
2000年1月
章のおわり
44万円
2002年12月
騰落
−54.9%
始値 → 終値
最大下落
−60.1%
期間内の高値比
第四章
2003 — 2007

小泉相場

りそなショックの2003年春を底に、市場は5年間ほぼ登りつづけた。悲観の中で持ちつづけた人が、はじめて報われた時間。それでも資産は、まだ元本に届かない。

章のはじめ
44万円
2003年1月
章のおわり
78万円
2007年12月
騰落
+75.7%
始値 → 終値
最大下落
−19.0%
期間内の高値比
第五章
2008 — 2009

リーマン・ショック

2008年9月15日、ひとつの投資銀行の破綻が、世界中の株価を同時に沈めた。資産は半年でほぼ半分になり、30年でいちばん深い谷が刻まれる。

章のはじめ
75万円
2008年1月
章のおわり
54万円
2009年12月
騰落
−28.2%
始値 → 終値
最大下落
−52.0%
期間内の高値比

破線は、2008年10月にすべて手放した場合の資産価値。

第六章
2010 — 2011

東日本大震災

2011年3月11日。チャートに刻まれた急落は、失われたものの、ほんの一部でしかない。この谷は、日常のすぐ隣にあった喪失の記録でもある。

章のはじめ
54万円
2010年1月
章のおわり
43万円
2011年12月
騰落
−20.6%
始値 → 終値
最大下落
−28.0%
期間内の高値比
第七章
2012 — 2015

アベノミクス

「大胆な金融緩和」という言葉とともに、20年ちかい停滞が動きだす。3年で資産はおよそ2倍。ただし、その道も一本調子ではなかった。

章のはじめ
43万円
2012年1月
章のおわり
97万円
2015年12月
騰落
+122.4%
始値 → 終値
最大下落
−20.4%
期間内の高値比
第八章
2016 — 2020

コロナ急落とV字回復

2020年3月、世界が止まり、株価はひと月で3割落ちた。そして、誰もが驚く速さで戻った。売った人と売らなかった人の差が、もっとも大きく開いた局面。

章のはじめ
94万円
2016年1月
章のおわり
139万円
2020年12月
騰落
+48.7%
始値 → 終値
最大下落
−31.8%
期間内の高値比

破線は、2020年3月にすべて手放した場合の資産価値。

第九章
2021 — 2024

史上最高値と、歴史的急落

2024年7月、34年ぶりに史上最高値を更新。その3週間後、日経平均は1日で4,451円下げた。頂と崖は、いつも隣り合わせにある。

章のはじめ
138万円
2021年1月
章のおわり
203万円
2024年12月
騰落
+46.4%
始値 → 終値
最大下落
−25.5%
期間内の高値比

破線は、2024年8月にすべて手放した場合の資産価値。

終章
2025 — 2026

30年乗りつづけた人だけが見た景色

100万円は、幾つもの深い谷をくぐり抜けて、ここまで辿り着いた。途中で降りた灰色の線は、それぞれの谷で止まったまま動かない。この差をつくったのは予測の巧さではなく、降りずに乗りつづけた時間の長さだった。

旅のはじまり
200万円
2025年1月
旅のおわり
354万円
2026年7月
30年騰落
+77.4%
始値 → 終値
三十年の答え
100万円 354万円

途中で降りた四本の灰色の線は、それぞれの谷で止まったまま動かない。

相場

出典: 日経平均株価(月次終値をもとに算出した相対値)。配当・税・手数料は考慮していません。
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